キスより幸福になれるチョコ作り【前編】

キスより幸福になれるチョコ作り【前編】

バレンタインデー、みなさんはチョコレートをあげますか?私(めがね)は、ずっとこんなチョコレートがあるといいなって思っていたんです。

キスより幸福になれるチョコレート。

ある取材をしていた時、『チョコレートを口の中で溶かす時、キスする時と同じくらい幸せになる…』という資料がありました。どういうことなのかというと…

イギリスのマインド・ラボの研究者のルイス博士が、20代のカップルで、“チョコレートを口の中で溶かすとき”と、“キスするとき”の、心拍数と脳の活動状態を調べたところ、チョコを食べているときの心拍数は、キスをしているときの約2倍に増加。さらに、チョコレートが舌の上で溶ける時、脳はキスをしているときよりも4倍以上の興奮状態が継続していた。

…という研究なんです。
つまり“チョコを口の中で溶かすようにして食べるとキス以上のときめきを味わえる”ということ。

大好きなチョコレートで、キス以上のときめきが味わえるなんて…チョコによるときめき…“チョコめき”ってどんななの!?そう思った私は、まずは、市販の硬めのチョコでお試し。だけど…なんだか違うような…。ライターという職業柄、海外から日本に初上陸したチョコレート店や日本のサロン・デュ・ショコラなどに行き、さまざまなチョコを口の中で溶かしてみるも、キスよりも幸福になれる“チョコめき”チョコレートには、いまだめぐり合えていませんでした。そして、思ったのです。ないなら手作りしてみては?と。

プロと一緒にキスより幸福になれるチョコレート作り!

キスより幸せになれるチョコレート作り、やるんだったら本格的に!ということで、今回は、様々なメディアで活躍するフードコーディネーターの渡邉未央さんにお願いしました。打ち合わせでは、カカオ分やクリームの量などを変えて口どけの違う何種類かのチョコレートを作ってほしいと伝えました。

そして、試食当日。

こんなにたくさんのチョコレートが!!

クリーム、カカオ、牛乳と配分を変えて作られたチョコレートが9種類!キスより幸福になれるチョコレートに巡り合えるのかしら…。

ドキドキしながら、試食しました。

キスより幸福になれるチョコの黄金レシピとは?


フードコーディネーターのMIO(渡邉未央)さんにお願いして作ってもらったクリーム、カカオ、牛乳と配分を変えて作られた9種類のチョコレート。さっそく味見です!食べる時のポイントは、口の中で溶かしながらということ。1粒ずつ、口の中でとろけさせていきます。

*カカオはAからIまですべて50gの分量です
A:クリーム45%・カカオ33.9%
1粒目はこちら。1粒目は、いい意味でも悪い意味でもこれが今後の標準になるものなので、慎重にほお張る。すると、口に入れた瞬間、目がグッと見開き、鼻の穴がプカッと開くほどのおいしさとやわらかい食感。外に出たことのない家猫のピンクな肉球のような柔らかさと、キャラメルのような甘みがうまいことドッキングしていました。くちびるの柔らかさを思い起こさせるキスチョコ。1つめで、いきなり幸せ感があふれるチョコに遭遇してしまいました。次への期待が膨らみます!このチョコは~「ピンクの肉球のようなキスチョコ」と名付けよう!


B:クリーム45%・カカオ55.6%
これもおいし~!Aよりもカカオ分が多いのですが、ほどよくミルキーでビター。あと、カカオのうまみが口の中に残る。ずっと幸せが続く・・・そんなチョコ。AとB全然違うことに驚き!チョコって面白い!Bは「余韻に酔えるキスチョコ」


C:クリーム45%・カカオ72.4%
口に入れた瞬間、覚醒するようなカカオのビターさがおいしいのだけど、なんだろう…後味もスッとしている。Cは「雑に奪われたキスチョコ」という感じ。


D:クリーム36%・カカオ33.9%
カカオ分が少ないので、やっぱり甘い!それでいてなぜかナッツのような風味があって。かなり甘いチョコレートが好きな人にはオススメ。Dは「甘くあまいキスチョコ」でした。

E:クリーム36%・カカオ55.6%
スウィート&ビターのバランスが一番よし!と思ったのがこちら。口どけ感、柔らかさ、味、どれも平均以上。永遠と、何個でも食べ続けられるんじゃないかなぁ。
Eは「ずっとしてたいエンドレスキスチョコ」


F:クリーム36%・カカオ72.4%
まず、今までで一番固め。口の中で格闘させながら溶かしていきます。味はとてもビターで、後味もスッキリめ。Fは「暴走するファイターなキスチョコ」


G:牛乳・カカオ33.9%
固さの関係でスプーンにのせて試食。カカオ感がなくて、お子さんが好きそうなチョコレートという印象。柔らかさは、カカオ33.9%の時が一番幸せ感があると気づき始める。Gは「保育園で初めてちゅっみたいなキスチョコ」でした


H:牛乳・カカオ55.6%
おっとなー!!な味わい。ベイクチョコのような食感で、一番香ばしい。ちょい固め。なぜだか燻製のような香りがする。Hは「スモーキーなキスチョコ」


I:牛乳・カカオ72.4%
Fを上回り、この中で一番固かったチョコレート。手こずる子ほどかわいいとも言いますが…奮闘してとかしたわりには、後味がなく、あんなに時間かけたのにー!という思いも。味は、クリームよりもさっぱりしたビター。Iは「手こずリストな格闘のキスチョコ」

ということで、9種類食べ尽くしました。

キスより幸福になれるチョコレート決定!

9種類食べてみて、私とMIOさんが決めたキスより幸せになれるチョコは

A と E

Aの柔らかさとおいしさの衝撃はぶっちぎりで、Eは、バランスが一番とれていたので、今回は1つに絞らず、2つ選びました。

次回はさらに!このAとEに4つのリキュール、ブランデー、グランマルニエ、フランボワーズ、ストロベリー、なども合うのか試してみました。
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キスより幸福になれるチョコ作り【後編】